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ミスミソウ/押切蓮介 上下巻

村八分にされ家族を焼かれた少女の復讐劇。


ぶんか社の方で読んでいましたが、加筆有りということでこちらも購入。


ギャグを本業としてきた押切先生が放つ渾身の意欲作。凄惨すぎて受け付けない人多数ではなかろうか…。


いろんなレビューで押切先生は絵が下手だって聞くけれど、これは全くそうは思わない。デッサン力だったりパースがどうだったりは僕には専門的知識もセンスもないのでわかりませんが、世界観に浸からせる魅力ある絵を描かれる人だと思う。迫力も申し分ないし、痛そうなところはマジで痛そう。絵の相対的なレベルはもしかしたら平均以下なのかもしれないけれど、漫画の魅せ方に関しては不満どころか図抜けてる。すごい。すごいとしか言いようがない僕のボキャブラリーの貧困さを呪いたいくらい。まあとにかく僕は、押切先生は漫画が上手い人だと思うのです。以下、微妙にネタバレかも…。


痛々しい描写もさることながら精神的にクるものがある。生々しい「殺人」描写は、リアルもこんな感じなのだろうかと想像させてしまうくらいに、恐ろしい。


壮絶ないじめ。ここまで学校の子供たちが忌み嫌う都会っ子の女の子。動機付けが重要だと思うんだけどそれに関しては宗教的だったり村の戒律だったりそんなものは一切なく、あくまで子供たちの未熟な感情をもって描ききってるのが素晴らしく良い。じゃないとぱっとしないもんなあ。いかに現実でも起こり得そうないじめ風景に出来るかが読者を引きずり込む肝なわけだし。


精神的支柱になる人がとことん失われていく主人公にはもうこうなる選択肢しかなかったんじゃないかと思う。


でも彼女は、人を殺したけれど、どの殺人も狂気に支配されて行ったものではない。正当防衛としても成り立つ具合の殺人も多く、武器を携帯している時点で言い逃れは出来なさそうだけど、人の心を持った殺人者ってこういう人間なのかと思った。この辺押切先生の上手さだと思う。


復讐は自己満足。「殺された人のため」という大義名分は一切使わなかった。どうすることもできない感情が暴れて吹き出してこんな結果になって、独り残され最後にこぼれたのは家族への感謝、そしてーーーー『ごめんね』


一人の少女の末路。精一杯だったと思う。若い力で、振り絞った生き方だと思う。子供は純粋だ。それ故に怖い。それ故に美しい。それ故に、儚いのかもしれない。



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  1. 2013/04/14(日) 15:41:08|
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